ニュース・トピックス 2023年12月25日(月) 更新
いつもYES SURFブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
さて、到着2日目の朝。
行きの機内であまり眠れなかったせいか、到着でホッとしたせいか、昨晩は爆睡。
早朝5時に目が覚めて、おもったより気候の暖かさに驚く。
11月下旬のカリフォルニアの朝晩ってもっとすごく寒かった気がする。
今年は、カリフォルニアも暖かいのかな。
朝ごはんの支度。
やはり米食の日本人。長期海外旅行滞在中の体調管理の秘訣は、自炊。
玄米ご飯と、昨日コストコで購入したローストされたホールチキン。
持参した味噌玉と海苔のお味噌汁。きゃらぶきの佃煮。パイナップル。
お味噌汁が沁みるわー。
朝食を済ませた後は、アポをとっていたFurrow Surf Craftのシェイパー、クリスティーンと会うために出かける。
2016年からずっとお世話になっているカメラマンの友人のトモコと一緒にクリスティーンのファクトリーを訪ねた。
雑誌「カリフォルニアスタイル」で目の覚めるような美しい写真の数々を掲載しているトモコのサイトは、こちら。
文武両道、品性、人格、才能とは、彼女のためにある言葉じゃないかと思ってしまいます。
本当にいつもお世話になっていて、頭が上がりませんw。
クリスティーンとは、コロナ禍も頻繁にメッセージのやり取りをしていましたが、再会するのは4年ぶり。
今回は、事前にBajaへのサーフトリップで使用したいとリクエストを出して、彼女の新作「Wilderness Explorer」をオーダーしていました。
体格とあわせて、Bajaの波を想定してもらって、カスタマイズされた「Wilderness Explorer」。
美しい。
厚みが胸の部分にしっかりとあり、波キャッチを早く、テイクオフ時は、安定します。
テールエンドにかけて細くなっていくアウトラインは、波のパワーをさらりとかわしつつ、テールコントロールがクイックにできるよう、ピンテール。
確かにいつも沖縄の早いブレイクに合わせてカスタマイズしてもらっているサーフボードに比べて、何もかもが違います。
残念ながら、今回のBajaサーフトリップは、見送ることになってしまいましたが、このカリフォルニア滞在中にこのボードのポテンシャルを充分に味わうことができそうです。
パワーのある海外の波だけでなく、日本のビーチブレイクや沖縄のリーフブレイクでも潮位がたっぷりある日に活躍してくれそう。
彼女のシェイプしたボードを一つ一つ説明してもらいながら、今後の彼女がどういったコンセプトでボードビルディングしていきたいのか、どういったボードを日本のサーファーに届けていけるのか、などたくさん未来の話をしました。
私達YES SURFをビジネスパートナーとして、これから先も一緒に歩み、良いサーフボードを大量でなくとも、乗り手をイメージしつつ、一本一本愛情を込めて、作り、届けていきたい。
そして、まだまだ彼女の中に湧いてくるアイデアをサーフボードへ昇華しながら、Furrow Surf Craftのサーフボードをリファインしていきたいと語っていました。
サーフボードのコア材一つにとっても、メキシコ産やインドネシア産、中国産などの価格を重視して作られたフォームもあれば、USブランクのように米国産で割高ではありますが、質を重視したフォームなどがあります。
また、オーストラリアメイドのサーフボードのフォームのように、パワーのある波に耐えうる、硬さを出したフォームなど、フォームそれぞれに特徴があり、長所、短所があります。
クリスティーンは、そのコア材を選ぶ時にも、乗り手のサーファーが心地よく、サーフィンを楽しめるよう、また、なるたけそのボードを長く愛用できるよう材料から仕上げまで、吟味し、一本一本丁寧に作っています。
一般サーファーが日常的に楽しんでいる沖縄の波も日本の平均的な波も比較的柔らかい波が特徴になります。
YES SURFでは、お客様が日常的に通っているポイントの波や乗りたい波にあうフォームをコア材として選んでつくられたサーフボードをお勧めしています。
近年の物価高騰の波に加えて、ロシアとウクライナの戦争による石油製品などの高騰が影響し、それは、サーフボードを作るコストを2倍にもしてしまいました。配送にかかるコストも然りです。
コロナ禍のアメリカの社会情勢により、サーフボード製作技術者(グラッサーや仕上げる人達)や配送業者が減ってしまった背景も否めません。
加えて、円安のため、日本国内で販売されているハンドメイドのカリフォルニア産のサーフボードは、ご存じのように価格が急騰。
日本国内のみならず、米国内でも、クリステンソンサーフボードやドナルドタカヤマなどの人気サーフボードブランドのハンドメイドのサーフボードは、高級品。
おまけに中古サーフボード市場へ人が雪崩れのように押し寄せたため、米国内の中古市場も高騰しています。
なんだか悪いニュースばかりのようですが、だからこそ、乗り手も「どんなサーフボードに乗りたいか」「どんなサーフィンをしたいか」「どんなサーフボードを持ちたいか」「どこでサーフィンをしたいか」「どんなサーファーになりたいか」「どんなサーフボードだったら楽しめるのか」など、知識と明確な意志を持ってサーフボードを選ぶ時代になったのだと思います。
「みんなが、ショートボードに乗っているからショートボードに乗る」、「ミッドレングスが流行っているから乗る」ではなく、自分はこうだからこのサーフボードを選ぶという基準をしっかりと持つことが大事な世の中になってきたのだと思います。
低価格の中国製やインドネシア製の大量生産型のサーフボードやソフトボードがライフスタイルにあうサーファーもいれば、ハンドメイドシェイパーのタイムリーなコンセプトを存分に味わってサーフィンをしたいサーファーもいます。
価値は、自分の中にあり、自分が決めることが大事な世の中になってきているのだと思います。
サーフボード談義をしつつ、今回シッピングしてもらうYES SURFで販売するボードを何本かセレクト。
クリスティーンは、木工のクラフトデザインも行うので、何点か彼女の作品も一緒に同梱してもらいました。
そうこうしている間に、クリスティーンのパートナーのマニーが合流。
一緒にこれからサーフィンしようと誘ってくれました。
2023 カリフォルニアサーフトリップ DAY2 PART2
へ続く。
YES SURF